海外向けにECで販売する事業者は、取引のたびに為替のコストを負担しています。この記事では、為替変動から利益率と資金繰りを守る5つの方法を、Airwallexの機能とあわせて説明します。
地政学的な不安定さ、関税の引き上げ、サプライチェーンの遅れは、海外取引の為替リスクに影響し、運営コスト全体に波及します。在庫を輸入している場合も、異なる通貨で複数のストアを運営している場合も、Amazonなどの販売プラットフォームで販売している場合も、積み重なるコストは無視できません。外部環境はコントロールできませんが、事業としての対処法はコントロールできます。
※サービス提供状況:グローバル口座(外貨口座)、海外送金・両替、法人カード、経費管理、請求書支払い、会計ソフト連携は、日本法人向けには現在提供準備中です。海外法人の場合は、法人の所在国・地域と審査条件により利用できる場合があります。日本法人が現在ご利用いただけるのはオンライン決済です。
1. チェックアウトの利益率を上げて、関税を相殺するには?
顧客の現地通貨で支払いを受け付け、受け取った外貨を同じ通貨の口座で受け取れば、不要な為替手数料を減らせます。
海外向けにオンライン販売をしていると、取引ごとに為替手数料を払っている可能性があります。従来の仕組みでは、外貨での受け取りを自国通貨に両替して受け取る必要があり、その都度、為替手数料や強制的な両替の手数料がかかります。この両替コストは、上昇する配送費や関税と重なり、無視できない額になります。チェックアウト(購入手続きの画面)が各市場の購買者の慣れた通貨で支払えなければ、購入の機会も失います。
Airwallexの機能
Airwallex Paymentsは、主要なカードスキームや、デジタルウォレット、後払い決済(BNPL)、銀行振込などの現地決済手段を通じて、顧客の現地通貨での支払いを受け付けられます。外貨での受け取りを、対応通貨のグローバル口座に直接入金する機能もあります(グローバル口座は日本法人向けには提供準備中です)。
海外の例として、オーストラリアのブランドが米国に販売する場合を考えます。米国向けのストアフロントでUSD価格を設定し、USDのグローバル口座に直接入金すれば、販売のたびにUSDからAUDへ強制的に両替せずに済みます。
期待できる効果は次のとおりです。
顧客と同じ通貨で受け取ることで、不要な為替手数料を減らす
現地で使い慣れた支払い方法を提供して、購入完了率を高める
販売のたびの強制的な両替を避け、いつ、どのレートで両替するかを自分で決める
2. 複数の通貨で受け取り、保持するには?
複数の通貨に対応した口座で、外貨のまま受け取り、保持し、そのまま支払いに使います。
支払いを受け取ったあとの課題は、販売プラットフォームからの入金、返金、3PL(物流の委託先)の請求書、輸送費、関税、仕入れ先への支払いなど、複数の通貨で出入りする資金の管理です。資金をすぐに自国通貨へ両替せざるを得ないと、為替変動に2度さらされます。売上を両替するときと、海外のサプライヤー、物流パートナー、関税を払うために再び両替するときです。出入金のたびに手数料がかかると、両替のタイミングを選ぶ余地も狭まります。
Airwallexの機能
グローバル口座は、現地通貨の口座情報を取得して外貨のまま受け取り、複数通貨のウォレットに残高を保持し、両替せずに海外のサプライヤー、3PL、プラットフォームへ支払える機能です。日本法人向けには提供準備中です。
期待できる効果は次のとおりです。
現地の銀行ネットワークを通じて、現地通貨で入金を受け取る
必要なときに、有利なレートのときだけ両替する
各通貨の残高で、それぞれの通貨のまま海外サプライヤーへ支払う
関税を為替変動と切り離し、把握しやすいコストとして管理する
3. 海外の仕入れ先やチームへの支払いで、為替リスクを抑えるには?
複数通貨に対応した法人カードで、既存の外貨残高から直接支払います。
関税と為替変動は、通関時だけでなく、外貨建てで請求される送料、マーケティング費、ソフトウェア、サブスクリプションの支払いにも影響します。支払いのたびに、為替スプレッド(実際のレートとの差)と外貨取引手数料がかかるためです。少人数の財務チームにとって、複数のカード、銀行、ツールにまたがる支出の突合は、すぐに手作業の負担になります。
Airwallexの機能
複数通貨に対応した法人カードを使えば、自国通貨から両替せずに、既存の通貨残高から直接支払えます。各市場のチームに利用上限を設定したカードを発行し、すべての支出を1つのプラットフォームで管理する機能もあります。外貨取引手数料はかかりません。法人カードは日本法人向けには提供準備中です。
例えば、シンガポールでの出張費をSGD残高から直接支払い、米国のマーケティングチームのUSD建てキャンペーンをUSD残高から引き落とす、といった使い方ができます。
期待できる効果は次のとおりです。
外貨建ての経費を残高から直接支払い、両替を減らして外貨取引手数料をなくす
従業員経費、仕入れ先への支払い、顧客からの入金など、資金の流れを一か所に集約する
臨時の両替を減らし、為替リスクを抑える
4. 繁忙期の仕入れコストを、為替予約で確定するには?
将来の取引の為替レートを、今日のレートで固定します。
多くのECブランドにとって、最大の為替リスクは日々の取引ではありません。ブラックフライデー、サイバーマンデー、独身の日、クリスマスなどのピーク前に、数週間から数か月前に発注する大口の仕入れが最大のリスクです。発注の確定から請求書の支払いまでの間に、為替レートが大きく動くことがあります。その間に自国通貨が下落すると、単位当たりの仕入れコストが上がります。すると、土壇場の価格変更、利益率の圧縮、在庫の縮小を迫られます。
Airwallexの機能
スケジュール両替機能を使うと、将来の取引の為替レートを今日のレートで固定できます。請求書の支払いが30日後でも60日後でも90日後でも、自国通貨でいくら払うかが事前にわかります。日本法人向けには提供準備中です。
期待できる効果は次のとおりです。
発注から支払いまでの通貨変動から利益率を守る
レートが固定されているとわかったうえで、製品と販促の価格を決める
製品ラインと市場ごとの収益性を、より正確に見積もる
5. ピークシーズン後の為替変動は、どう味方にする?
目標レートを決めて、自動で両替する指値注文を使います。
ピーク販売期間の後は、大きな外貨残高を抱えることがあります。例えば、ブラックフライデー後のUSD残高や、ボクシングデーセール後のAUD残高です。その日の相場ですぐに両替すると、不利なレートで固定してしまうかもしれません。少人数の財務チームが、有利なタイミングを見計らうのは現実的ではありません。
Airwallexの機能
指値注文機能では、通貨ペアの目標レートを設定します。目標レートに達すると、自動で両替されるため、常に市場を監視したり、手動でタイミングを計ったりする必要がなくなります。日本法人向けには提供準備中です。
期待できる効果は次のとおりです。
大口の外貨残高を、その時点の相場ではなく、目標としたレートで両替する
大口の両替にかかる為替マージンを減らし、関税や輸送コストの増加分の一部を相殺する
為替リスクへの備えを計画的に管理する
まとめ:為替リスクの備えは、何から始める?
次の関税変更や為替変動を予測することはできませんが、その両方に耐えられる財務管理の仕組みは作れます。海外に販売するEC・小売ブランドにとっては、次の4点が要点です。
チェックアウトの現地通貨対応:適切な通貨と支払い手段で、強制的な両替による利益率の低下を避けながら購入完了率を高める
販売通貨での受け取りと保持:すべてを自動的に自国通貨へ戻して、海外送金手数料を負担することを避ける
保持している残高からの支払い:在庫、物流、マーケティングの支払いで、為替スプレッドと外貨取引手数料を重ねない
両替の事前計画:大口の仕入れやピーク前後に、日々のレート変動に振り回されないよう、両替の判断を自動化する
Airwallexは、複数通貨での受け取り、保持、両替、支払いを1つのプラットフォームで行う機能を提供しています。日本法人が現在利用できるのはオンライン決済です。
他の地域の記事を読む:Netherlands - EnglishNetherlands - Nederlandsイギリスイスラエルオーストラリアカナダ - Englishカナダ - Françaisシンガポールニュージーランドフランス - Englishフランス - Françaisヨーロッパ米国グローバル

Airwallex Editorial Team
Airwallex’s Editorial Team is a global collective of business finance and fintech writers based in Australia, Asia, North America, and Europe. With deep expertise spanning finance, technology, payments, startups, and SMEs, the team collaborates closely with experts, including the Airwallex Product team and industry leaders to produce this content.


