PayoneerとAirwallexは、どちらも複数の通貨での送金や、オンライン決済の受け取りに対応するサービスです。この記事では、手数料、為替レート、カード、決済の受け取りの4点から、両社の違いを整理します。
※サービス提供状況:グローバル口座(外貨口座)、海外送金・両替、法人カード、経費管理、請求書支払い、会計ソフト連携は、日本法人向けには現在提供準備中です。海外法人の場合は、法人の所在国・地域と審査条件により利用できる場合があります。日本法人が現在ご利用いただけるのはオンライン決済です。
※比較条件について:本記事は日本以外で事業を行う法人向けのサービス比較です。料金・機能は記事公開時点の情報(Payoneerは2024年8月時点)で、日本法人向けの提供内容とは異なります。最新の情報は各社の公式サイトをご確認ください。
Payoneerとは?
Payoneerは、複数の通貨での資金の受け取りと送金ができる決済プラットフォームです。通貨換算機能に加え、プリペイドのデビットカードも提供しており、Airbnb、Amazon、eBayなどのマーケットプレイスとの連携にも対応しています。
Payoneerアカウント間の取引は無料ですが、それ以外のアカウントとの取引には手数料がかかります。受け取りは最大3.99%、送金は最大3%です。通貨換算を伴う取引には、最低手数料が適用される場合もあります。
Airwallexとは?
Airwallexは、マルチカレンシー法人口座、決済ソリューション、各種の財務管理ツールをまとめて提供するオールインワンの財務プラットフォームです。Payoneerと同様に、複数の通貨での送受金ができます。ローカル送金(現地の銀行ネットワークを使う送金)の取引手数料と出金手数料は0円で、為替レートはインターバンクレート(銀行間で取引されるレート)に近い水準です(記事公開時点)。
両社は、複数の外貨口座、通貨換算、国際送受金など、多くの機能を共有しています。Airwallexは、これに加えてバーチャルのVisaカードとオンライン決済ソリューションも提供しています。日本法人向けに現在提供しているのはオンライン決済で、それ以外は提供準備中です。
PayoneerとAirwallexの主な違いは?
主な違いは手数料です。Payoneerは、Payoneer以外のアカウントとの取引で手数料がかかりやすい一方、Airwallexはローカル送金の取引手数料と出金手数料が0円です(記事公開時点)。次の表は、Payoneerは2024年8月時点、Airwallexは記事公開時点の情報です。
項目 | Airwallex | Payoneer |
|---|---|---|
口座維持費 | なし | 12ヶ月間Payoneer経由の取引がない場合、年間US$29.95 |
ローカル送金の取引手数料 | 0円 | Payoneer以外への送金は最大3% |
出金手数料 | 0円 | 外部口座への出金に手数料あり |
為替レート | インターバンクレート+0.2%〜 | 0.5〜3.5% |
Payoneerの手数料はいくら?
PayoneerアカウントではないPayoneer以外の相手との取引には、受け取りでも送金でも手数料がかかります。詳細は手数料ページで確認できます。
取引手数料
受け取り:クレジットカード払いは取引金額の最大3.99%、国内銀行振込は1%です。Fiverr、Upwork、Airbnbなどのプラットフォームからの受け取り手数料は、プラットフォームによって異なります。
送金:Payoneerアカウント以外への送金には、最大3%の手数料がかかります。
出金手数料
法人銀行口座など外部の口座への出金には、手数料がかかります。異なる通貨の口座への出金(例:USDをJPY口座へ)には、取引金額の最大3%が加算されます。この手数料は為替レートとは別にかかります。同じ通貨の出金でも、最低手数料が適用される場合があります。
為替手数料
通貨換算の手数料は、仲値レートに0.5〜3.5%が上乗せされます。0.5%はPayoneerアカウント間の換算にのみ適用されます。Payoneerカードでの通貨換算には、最大3.5%の手数料がかかります。
カード手数料
PayoneerカードはUSD、EUR、GBP、CADのみの対応です。プリペイドのMasterCardデビットカードの年会費はUS$29.95で、ATM出金手数料や残高照会手数料も別にかかります。
その他の手数料
通貨間で残高を移すと、0.5%の手数料がかかります。為替手数料とは別です。
12ヶ月間取引がない場合、US$29.95の休眠口座手数料がかかります。
Airwallexの手数料はいくら?
Airwallexのローカル送金は、取引手数料がかからない仕組みです(記事公開時点)。ただし送金・口座の機能は、日本法人向けには提供準備中です。
取引手数料
Airwallexはローカル決済ネットワークの上にグローバルなインフラを構築しています。ローカルネットワークが使える国・地域への送金には取引手数料がかかりません。出金手数料も無料です。
為替レート
通貨換算の手数料は、インターバンクレートに最低0.2%を上乗せする水準です(記事公開時点)。
カード手数料
従業員カードや法人カードを提供しています(日本法人向けは提供準備中)。Apple PayやGoogle Payに対応し、経費管理機能(Airwallex Expenses)と連携して、経費の申請・承認・精算をオンラインでまとめて管理できます。海外カード取引手数料は0%です(記事公開時点)。アプリ上でカードを新規発行し、利用限度額の設定やカードごとの利用状況の管理もできます。
オンライン決済の手数料
日本法人向けに現在提供しているオンライン決済の料金は、Airwallexの日本向け料金ページ(2026年9月確認)によると次のとおりです。
カード・デジタルウォレット:3.20%+40円
国際カード:上記に+0.5%
ECサイトを持つ場合は、AirwallexをチェックアウトページにAPIで連携できます。マルチカレンシーの決済リンクも作成でき、顧客はワンクリックで支払えます。
機能・メリットの違いは?
コストに加えて、自社のビジネスに必要な機能がそろっているかも判断の材料になります。以下では、機能面の違いを項目別に見ていきます。なお、Payoneerの情報は2024年8月時点のものです。
送金・為替
Airwallex
ローカルレールを使う送金の取引手数料が0円
為替レートはインターバンクレート+0.2%〜
取引限度額を柔軟に設定可能
Payoneer
Payoneer口座以外への送金には最大3%の取引手数料
為替レートは0.5〜3.5%
決済の受け取り
Airwallex
銀行振込による資金の受け取りに対応
マルチカレンシーの決済リンクを顧客に送信可能(日本向けの料金は料金ページを参照)
ShopifyやWooCommerceなどのECサイトと連携し、グローバルな決済の受け取りが可能
Payoneer
eBay、Amazon、Klarna、Wish、Airbnb、Lazada、Fiverrなどのマーケットプレイスから直接資金を受け取り可能(手数料はマーケットプレイスにより異なる)
マルチカレンシーの支払いリクエストを顧客に送信可能(カード:3%、国内銀行振込:1%。顧客がPayoneerアカウントを持つ場合は無料)
カード
Airwallex(日本法人向けは提供準備中)
Visaカードを発行可能
マルチカレンシーの残高から直接支払い可能
バーチャルと物理の従業員カードを発行し、領収書のアップロード・承認・XeroやQuickBooksとの同期で経費管理を効率化
Visa加盟店で利用可能
Payoneer
プリペイドのMasterCardデビットカード
年会費US$29.95
USD、GBP、EUR、CADのみ対応
通貨換算を伴う取引は最大3.5%の手数料
海外加盟店での利用(カード発行国以外)は最大1.8%の越境手数料
ATM出金と残高照会に手数料が発生
Mastercard加盟店で利用可能
会計ソフト連携
Airwallex(日本法人向けは提供準備中)
Xero、NetSuite、QuickBooks、Sage、Odoo、Kingdeeと連携します。
Payoneer
XeroとQuickBooksと連携します。
まとめ:PayoneerとAirwallexはどちらを選ぶ?
Payoneerは、Payoneer同士の送受金ではコストを抑えやすい一方、Payoneer以外のアカウントとの取引では手数料が高くなりがちです。
Airwallexは、送金先を問わずローカルネットワーク経由の取引手数料が0円で、為替レートはインターバンクレートに近い水準です(記事公開時点)。ただし、日本法人が現在利用できるのはオンライン決済です。日本法人の場合は、目的がオンライン決済の受け取りかどうかを起点に検討してください。
参考資料
Payoneerの情報は、2024年8月時点で各公式サイトから収集したものです。最新の情報は各公式サイトをご確認ください。
Payoneerの料金ページ
Payoneerアカウントのページ
免責事項:本記事の情報は公開情報をもとに作成したもので、各サービスの動作を実際に検証したものではありません。情報は参考目的のみで提供されています。サービスを選ぶ際は、自社の要件を考慮してください。
他の地域の記事を読む:イギリスオーストラリアシンガポール香港特別行政区 - English香港特別行政区 - 繁體中文



