決済基盤を一度整えると、そのまま使い続けてしまいがちです。しかし、技術の進歩や、海外展開を目指す成長企業のニーズに合わせて見直さなければなりません。自社に合わない決済の仕組みを使い続けると、次のような問題が起こります。
海外顧客にとって使いにくい購入手続き
高額な通貨換算手数料
販売の繁忙期におけるシステム障害
不正利用やチャージバックのリスク増加
新しい市場へ進出する際の問題
こうした問題は、売上や取引機会、大切な顧客との関係を失うことにつながります。本記事では、決済代行会社を選ぶ際に確認すべき主な機能と、自社に合わない決済代行を選ぶデメリットを解説します。海外での決済承認率を高め、不要な為替リスクや手数料を抑え、グローバルな財務業務を効率化するための判断材料としてお役立てください。
決済代行会社は何をするのか
決済代行会社は、顧客と加盟店の間で安全な電子決済を成立させる重要な役割を担います。主な機能は、取引を承認して正当性を確認し、加盟店契約会社(アクワイアラー)と顧客の銀行(カード発行会社、イシュアー)の間で決済情報を安全に伝送することです。
また、暗号化や不正検知などのセキュリティ対策を実施して機密情報を守り、レポート機能や顧客サポートも提供します。これにより、電子決済全体の信頼性と安定性を支えます。
決済代行会社の中には、加盟店契約会社を兼ねる事業者もあります。これらの金融機関または決済サービス事業者(PSP)は、カード発行会社から加盟店口座への資金移動を承認し、精算します。さらに、不正利用やチャージバックに伴うリスク負担など、加盟店向けの各種サービスも提供します。
Apple PayやPayPalなど、利用者の多い決済方法に対応しているか
決済代行会社を選ぶ際は、Apple Payなどのデジタルウォレットや、Klarnaのような後払い(BNPL)を含む、利用者の多い決済方法に対応しているか確認しましょう。デジタル決済は急速に変化しており、新しい決済手段への対応は事業に複数の戦略的メリットをもたらします。
まず、デジタルウォレットに対応すると、便利で効率的な支払い方法を提供でき、顧客体験が向上します。購入者は長い顧客情報フォームを入力せず、数回タップするだけで支払えます。デジタルウォレットは世界中で普及が進んでおり、2022年には世界のeコマース決済取引のおよそ半分を占めました。対応することで、より幅広い顧客に利用してもらい、購入手続きの負担を減らし、決済承認率を高められます。
好まれる決済方法は国によって異なります。たとえば、米国ではPayPalが広く利用される一方、中国ではAlipayが最も人気の高い決済方法です。幅広い決済方法に対応すれば、進出先の各市場で顧客の購入完了率を高められます。
グローバルな成長を実現する
決済代行のデメリットを避けるために確認すべき費用
特に海外取引を大量に扱う場合、手数料が分かりにくいことは決済代行の大きなデメリットになり得ます。思わぬ費用を避けるには、決済代行会社が請求する手数料を理解することが重要です。総コストを計算する際は、次を確認してください。
月額または年額料金: 口座維持などのサービスに対して定期料金を請求する事業者があります。
取引手数料: 取引ごとに発生し、通常は固定額と取引金額に対する一定割合で構成されます。
インターチェンジフィー: VisaやMastercardなどのカードネットワークが定め、加盟店契約会社からカード発行会社へ支払われる手数料です。通常は取引手数料の一部として加盟店に請求されます。インターチェンジフィーの詳細はこちらをご覧ください。
海外発行カードの処理手数料: 支払いに使われたカードの発行国が加盟店口座の国と異なる場合、取引手数料が高くなることがあります。
外国為替(FX)手数料: 外貨で支払いを受ける際に請求される場合があります。複数通貨で同一通貨のまま精算できるグローバル口座を加盟店契約会社が提供していれば、回避できることがあります。
チャージバック手数料: 顧客が取引に異議を申し立て、チャージバックとなった場合に加盟店へ請求されます。
開発費: eコマース基盤と簡単に連携できない、または追加の決済方法を容易に組み込めない場合に発生することがあります。
セキュリティと法令・業界基準への対応
金融取引では、企業と顧客の双方を守るため、セキュリティと不正防止が欠かせません。優れた決済代行会社は、変化する脅威に対応できる高度な対策を備えています。安全性、収益性、コンプライアンスを保つため、次の機能を確認しましょう。
3Dセキュア(3DS)では、「Verified by Visa」や「Mastercard SecureCode」などを通じて、オンライン決済時にワンタイムコードやパスワードの入力といった追加認証を求めます。これにより、カード不正利用のリスクを抑えます。
スマート3DS最適化は、一部の決済代行会社が提供する機能です。取引リスク、適用される規制要件、社内方針などを基に、3DSの仕組みが追加認証の要否を自動判断します。Airwallexでは、スマート3DS最適化に加え、自社のビジネスモデルに合わせて不正検知ルールや3DSルールを設定できます。購入手続きに不要な負担を加えず、事業に合った水準の保護を実現できます。
機械学習を用いた購入手続きの最適化も確認したい機能です。たとえば自動再試行機能は、拒否された取引を各種ルールに基づいて即座に再試行し、決済承認率の向上を図ります。
チャージバック前の解決プログラムは、時間と費用の削減に役立ちます。チャージバックは高コストで、決済紛争に勝った場合でも手数料が発生します。このプログラムは、異議のある取引を従来のチャージバックより低いコストで自動返金するなどして、チャージバックになる前に紛争や不正決済を解決します。例として、Visa Rapid Dispute Resolution(RDR)とMastercard Collaborationがあります。
各国・地域でのライセンスも、海外展開を予定する企業にとって重要です。すべての決済代行会社が、世界各地で支払いを受け付けるために必要な金融ライセンスを保有しているわけではありません。国内市場を越えて展開する場合は、進出先で認可を受けている事業者を選ぶことが重要です。
他のソフトウェアとどのように連携できるか
決済代行会社を選ぶ際は、現在利用している技術と、自社で個別の仕組みを開発できる体制を考慮する必要があります。
決済ソフトウェアには、Shopify、WooCommerce、Magentoなど主要なeコマース基盤と簡単に連携できる「プラグ・アンド・プレイ」型があります。導入は容易ですが、購入手続きを細かく設計したい場合は、別の連携方法も検討できます。
別の選択肢は、決済代行会社が提供するAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を使い、自社側で購入手続きを構築する方法です。開発により多くの時間と人員が必要ですが、顧客体験を柔軟に管理できます。
決済代行会社が用意する外部ホスト型の決済ページを使う方法もあります。顧客は第三者のページに移動して支払いを完了します。体験の一体感はやや弱くなるものの、連携は容易です。
モバイルアプリを運営する企業では、決済代行会社のSDK(ソフトウェア開発キット)を利用できます。API連携と同様に一定の開発知識が必要ですが、アプリに合わせた決済体験を提供できます。
円滑な連携がもたらすメリット
既存のシステムと円滑に連携できる決済代行会社・加盟店契約会社を選ぶと、開発時間と費用を減らせます。収益性を高め、事業拡大計画の不要な遅延も防げます。
円滑な連携は事業の拡張にも有効です。事業が成長しても、業務を止めることなく機能を追加・変更したり、より細かな設計へ切り替えたりできます。将来の技術変化にも対応しやすくなります。
会計ソフトと連携する決済技術を使えば、時間のかかる照合作業も減らせます。決済データが財務システムへ自動的に流れ、内容が見やすく、分析しやすく、帳簿処理に適した形式で保存されれば、成長を妨げる事務負担を取り除けます。
充実した顧客サポートと緊急時対応
顧客サポートは現代の企業に欠かせず、決済パートナーを選ぶ際の重要な確認項目です。
問題が起きたときでも、売上を最大化する妨げになってはなりません。決済代行会社には、チャージバックを効率的に処理する仕組みが必要です。正当でない返金要求に反論するための書類や証拠の準備支援も含まれます。
異常な取引パターンを監視できる高度な不正検知機能も必要です。不正が疑われる場合、調査と解決を支援できる事業者を選びましょう。
法的問題や規制上の問題が生じた場合も、決済代行会社は助言や支援を提供できます。決済業界の規制に沿った運用や、決済処理に関する法的課題への対応が含まれます。セキュリティ侵害や不正の可能性がある場合には、加盟店への通知、問題の調査、被害を抑える是正措置など、直ちに対応する手順が整っていることが重要です。
Airwallexの高機能な決済技術
Airwallexは、180以上の国・地域、130以上の通貨、160以上の決済方法に対応し、法令・業界基準に沿った安全な決済処理と加盟店契約サービスをグローバル企業へ提供しています。Airwallexを決済代行会社として利用することで、越境eコマースのコストを抑え、世界各地での決済承認率を高められます。
Airwallexは複数通貨で同一通貨のまま精算できるため、海外顧客から代金を受け取る際の不要な為替手数料を避けられます。Airwallexのグローバル口座では、通貨を交換せずに世界各地で資金を受け取り、保有し、支払えます。通貨交換が避けられない場合には、競争力のある為替レートを提供します。
また、3DS、Visa Rapid Dispute Resolution(RDR)、Mastercard Collaborationなどのチャージバック前の解決プログラムで、不正利用とチャージバックの抑制を支援します。機械学習を用いた購入手続きの最適化機能により、決済承認率の向上も図れます。
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財務業務を効率化する
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Tilly Michell
Content Marketing Manager
Tilly manages the content strategy for Airwallex. She specialises in content that supports businesses in their growth trajectory.


