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Updated on 30 March 2026•Published on 27 May 2024•6分で読めます

Aspire vs Airwallex:手数料・機能の比較

Shermaine Tan
Manager, Growth Marketing

Aspire vs Airwallex:手数料・機能の比較

要点:

  • AspireとAirwallexはどちらも、マルチカレンシー口座(複数の通貨で残高を持てる口座)、法人カード、海外送金を提供していますが、対応通貨数や送金の仕組みに違いがあります。

  • 比較のポイントは、対応通貨数、送金の速度とコスト、現地決済機能、事業の成長への対応力です。

  • Airwallexは自社のグローバル金融インフラを基盤とし、現地送金ネットワーク経由で120か国以上への送金が無料で、20以上の通貨でマルチカレンシー口座を持てます。Exploreプランは月額費用がかかりません。

本記事はシンガポールで事業を行う法人向けのサービス比較です。料金・機能は記事公開時点の情報で、日本法人向けの提供内容とは異なります。

※サービス提供状況:グローバル口座(外貨口座)、海外送金・両替、法人カード、経費管理、請求書支払い、会計ソフト連携は、日本法人向けには現在提供準備中です。海外法人の場合は、法人の所在国・地域と審査条件により利用できる場合があります。日本法人が現在ご利用いただけるのはオンライン決済です。

シンガポールへの進出を検討している日本企業の方に向けて、AspireとAirwallexを比較します。どちらもマルチカレンシーのビジネス口座、法人カード、海外送金の管理ツールを提供していますが、想定する事業の成長段階が異なります。

このガイドでは、手数料、機能、送金の対応範囲、連携ツールを比較し、判断材料を整理します。

Aspireとは?

Aspireは2018年創業のシンガポール発の金融サービスです。従来型の法人銀行口座に代わるデジタルサービスを求める中小企業向けに設計されており、現地決済機能と業務管理ツールに重点を置いています。

シンガポールでは、Aspire FT Pte. Ltd.が口座発行、国内送金、電子マネー発行サービスについて、MAS(シンガポール金融管理局)の暫定免除を受けて運営しています。大半の海外送金は、Wiseを含むMAS認可のパートナー機関を通じて処理されます。

Aspireの主なサービスは、マルチカレンシービジネス口座、法人カード、経費管理、請求書支払い、給与管理サポートです。

知っておきたい点:

  • Aspireは資金をDBSなどシンガポールの大手銀行に預託しています。

  • 給与、シンガポールの中央積立基金(CPF)、税金の支払いはPayNow(シンガポールの即時送金サービス)経由で対応しています。

  • 会計ソフト連携は、Xero、QuickBooks、NetSuite、Deskera、SAPです。

  • カスタマーサポートは月〜日曜の9:00〜21:00(シンガポール時間)で、アプリ内チャットで対応しています。

Airwallexとは?

Airwallexは2015年にオーストラリア・メルボルンで創業されました。口座管理、送金、決済、カード、経費管理を一つにまとめたグローバル金融プラットフォームです。日本法人向けには、現在オンライン決済のみを提供しています(その他の機能は提供準備中です)。

シンガポールでは、Airwallex (Singapore) Pte. Ltd.がMASより主要決済機関の認可を受けています。

Aspireが海外送金にサードパーティのパートナーを利用しているのに対し、Airwallexは自社のグローバル金融インフラを運用しています。現地送金ネットワーク経由で120か国以上に無料で送金でき、20以上の通貨で資金を保有でき、為替は銀行間為替レートに0.4%を上乗せした水準です。

知っておきたい点:

  • Exploreプランは月額費用がかかりません。

  • Accelerateプランでは、専任のアカウントマネージャーが対応します。

  • 会計ソフト連携は、Xero、QuickBooks(全プラン)、NetSuite(Accelerateプラン)です。

  • PCI DSS(カード情報を守るための国際基準)、SOC1、SOC2のセキュリティ基準に準拠しています。

AspireとAirwallexの違いは?

どちらもマルチカレンシー口座、法人カード、海外送金という基本機能を提供していますが、対応通貨数や送金の仕組みに違いがあります。

項目

Airwallex

Aspire

マルチカレンシー口座

20以上の通貨

4通貨

同一通貨決済(受け取った通貨のまま支払いに使うこと)

20以上の通貨で利用可能

非対応(記事公開時点)

送金の対応範囲

現地送金ネットワーク経由で120か国以上に無料送金

Wise連携による40以上の通貨

グローバル送金の対応国数

200か国以上

130か国以上

送金速度

93%が当日中に着金

主要15以上の通貨で当日着金。現地送金は1〜2日、SWIFTは2〜3営業日

オンライン決済の受付

180か国以上、160以上の現地決済方法

130か国以上、カード・デジタルウォレット対応

法人カード

バーチャル・実物のマルチカレンシーカード。全プランで従業員カード発行可

バーチャルカード最大200枚。ユーザーあたり実物カード1枚無料

給与・CPF対応

非対応

PayNow経由で対応

会計ソフト連携

Xero・QuickBooks(全プラン)、NetSuite(Accelerateプラン)

Xero・QuickBooks・NetSuite・Deskera・SAP

ATM引き出し

法人カードでは非対応

シンガポール国外のみ対応

専任アカウントマネージャー

Accelerateプランで利用可能

BasicおよびPremiumプランでは利用不可

月額費用

Exploreプランは無料

Basicプランは無料

本表の情報は、2026年3月30日時点で確認した内容です。

対応通貨口座は何が違う?

Airwallexは20以上の通貨で現地銀行口座情報を取得でき、現地法人を設立せずに各通貨で受け取り、保有、支払いができます。Aspireの現地通貨口座は、SGD・USD・EUR・GBPの4通貨です。

複数の通貨で売上を受け取る場合、この違いは大きくなります。Airwallexでは、例えばUSDで受け取った資金をそのままUSDの仕入先への支払いに充てられ、強制的な通貨換算は発生しません。Aspireは記事公開時点でこの機能を提供していません。

給与・CPFの対応は?

AspireはPayNow経由で、給与、CPF、シンガポールの税金の支払いに直接対応しています。AirwallexはCPFとシンガポールの税金の支払いには、記事公開時点で対応していません。

会計ソフト連携は?

どちらも標準プランでXeroとQuickBooksに連携できます。AirwallexはAccelerateプランでNetSuiteにも対応しています。AspireはNetSuite、Deskera、SAPを含む幅広い連携に対応しています。

手数料はどちらが安い?

どちらも標準プランでは、口座開設費用と月額費用がかかりません。ただし、取引の種類ごとの手数料は異なります。

項目

Airwallex

Aspire

口座開設費用

無料

無料

月額費用

無料(Exploreプラン)

無料(Basicプラン)

国内送金(FAST/PayNow)

無料

無料

現地送金ネットワーク経由の海外送金

120か国以上に無料

通貨ごとに手数料が異なる

SWIFT送金

1回あたりS$20(SHA)またはS$35(OUR)

USDアカウントからの送金:1回あたりUSD 15(SHA)またはUSD 30(OUR)

為替レート

銀行間為替レート+0.4%〜

市場中間レート+0.22%〜(Basicプラン)

本表の情報は、2026年3月30日時点で確認した内容です。SHAは送金手数料を送金人と受取人で分担する方式、OURは送金人がすべて負担する方式です。

Aspireの手数料はどうなっている?

Aspireの手数料は、送金元の通貨口座によって異なります。現地送金ネットワーク経由の海外送金手数料は、送金の確定前にアプリ上で表示されます。

Aspireの国内送金手数料

FASTおよびPayNow経由の国内送金は、全プランで無料です。

SGD口座からの海外送金手数料

Aspire SGD口座から海外送金を行うには、Wiseアカウントを連携するか、Aspireの連携機能を通じて新規作成する必要があります。

AspireはSGDを受取人の現地通貨に換算したうえで、シンガポールと送金先の国でそれぞれ現地取引を実行する方式を採用しています。手数料は通貨ごとに異なり、送金の確定前に表示されます。

USD・EUR・GBP口座からの海外送金手数料

Aspireは、USD・EUR・GBP口座から、現地送金ネットワークまたはSWIFT経由で海外送金ができます。対応している場合、現地送金は無料ですが、対応範囲は通貨口座によって異なります。USD口座からのSWIFT送金手数料は、1回あたりUS$15(SHA)またはUS$30(OUR)です。

Airwallexの手数料はどうなっている?

送金元の通貨口座にかかわらず、現地送金ネットワーク経由の120か国以上への送金は無料です。SWIFT送金が必要な場合は、1回あたりS$20(SHA)またはS$35(OUR)の一律手数料がかかります。

Airwallexの国内送金手数料

SGDでのFASTおよびMEPS+の国内取引は無料です。

Airwallexの海外送金手数料

全プランで、現地送金ネットワーク経由の120か国以上への送金は無料です。SWIFTが必要な場合はS$20(SHA)またはS$35(OUR)の一律手数料が適用されます。為替換算には、銀行間為替レートに0.4%を上乗せした手数料が適用されます。

同一通貨決済

海外の取引先からUSDで入金があった場合、その資金をAirwallexのマルチカレンシーウォレットに保有したまま、ソフトウェアの利用料や広告費などのUSD建て経費の支払いに直接充てられます。SGDへの強制換算と、それに伴う為替手数料を避けられます。

口座開設に必要なものは?

どちらも初期費用なしで、完全オンラインで口座開設できます。ウェブサイトまたはアプリから申請し、事業書類を提出して承認を待つ流れは同じです。

Aspireの口座開設

申請から有効化まで最短1営業日で完了する場合もありますが、事業内容によって異なります。通常、次の書類が必要です。

  • シンガポール現地法人のUEN(会社登録番号)とACRA(シンガポール会計企業規制局)の事業者登録証

  • 取締役および認定ユーザーの本人確認書類と住所証明

  • 25%以上を保有する株主および最終受益者(UBO)の詳細情報

  • 事業内容の概要、予想取引量、主要な取引相手

PayNowの入金受取や特定通貨のウォレットなど一部の機能は、承認後に有効化され、AspireのAcceptable Use Policy(利用規定)の適用を受ける場合があります。

Airwallexの口座開設

Airwallexも完全オンラインで、最低残高は不要です。書類提出後、通常数日で有効化されますが、事業形態や追加審査の要件によって異なります。通常、次の書類が必要です。

  • シンガポール現地法人のUEN(会社登録番号)とACRA(シンガポール会計企業規制局)の事業者登録証

  • 取締役および認定ユーザーの本人確認書類と住所証明

  • 25%以上を保有する株主およびUBOの詳細情報

  • 事業内容の概要、予想取引量、主要な取引相手

他にはどんなサービスがある?

シンガポールに進出した企業が使える金融サービスは、AspireとAirwallexだけではありません。WiseとRevolutもよく比較されます。

選択肢1:Wise

Wiseは、市場中間レートでの海外送金と分かりやすい従量課金を中心に構築されています。多くの国への低コストな海外送金が主なニーズである企業に向いています。一方、法人カード、経費管理、本格的なマルチカレンシー口座を必要とする企業には向きません。

選択肢2:Revolut

Revolutは、マルチカレンシー口座、法人カード、経費管理、現地送金を、段階的なサブスクリプションプランにまとめて提供しています。月額コストが読みやすいオールインワンのサービスを求める企業に向いています。ただし、一部の機能や為替の利用枠は上位プランに限られ、シンガポール現地決済(特にCPFとIRASの税金支払い)への対応は、Aspireより限定的です。

自社に合うのはどちら?

シンガポールに進出した日本企業の多くは、現地で事業を展開していても、何らかの形で海外送金に関わります。海外サプライヤーへの支払い、GoogleやMetaへの広告費、USD建てのSaaSツールの購読、海外顧客からの入金などは、日常的に発生します。この点でAspireとAirwallexの違いが出やすくなります。

Aspireは、シンガポール現地での事業運営に合った設計です。FAST、PayNow、CPF、IRAS(シンガポール内国歳入庁)の税金支払いに対応しており、シンガポールを拠点とするチームの経費管理に実用的です。一方、海外取引については、現地通貨口座が4通貨のみで、海外送金はWise経由、同一通貨決済は非対応という制約があります。

Airwallexは、資金が国境を越えて動く前提で設計されています。1つの口座で、次の機能を提供しています。

機能

内容

マルチカレンシー口座

現地銀行口座情報付きで20以上の通貨を保有・利用

海外送金

現地送金ネットワーク経由で120か国以上に無料(SWIFTを使う場合は別途手数料)

同一通貨決済

20以上の通貨で決済し、強制換算を回避

為替レート

主要通貨の銀行間為替レートに0.4%上乗せ

決済受付

カードと160以上の現地決済方法で180か国以上に対応

本表の情報は、2026年3月30日時点で確認した内容です。

USD建てで仕入先に支払う場合、AirwallexウォレットにUSDを保有したまま支払いに充てられ、換算手数料は発生しません。GBPで収益を受け取る場合も同様に、GBPのまま保有してGBP建て経費の支払いに活用できます。

Airwallexアカウントを作成する
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よくある質問(FAQ)

シンガポールへの進出企業にはAspireとAirwallexのどちらが適していますか?

自社の事業形態によって異なります。Aspireは主にシンガポール国内で事業を展開し、PayNow・CPF・IRAS税金支払いなどの現地決済機能を必要とする中小企業に適しています。Airwallexは、海外サプライヤーへの支払い・海外顧客からの入金・複数通貨での資金保有など、定期的に海外送金を扱う企業により適しています。

AspireとAirwallexに月額費用はかかりますか?

AspireもAirwallexも、標準プランでは月額費用はかかりません。AspireのBasicプランは無料⁴、AirwallexのExploreプランも無料です。¹ Aspireは追加機能付きのPremiumプランをS$15/月で提供⁴し、AirwallexのGrowプランはS$79/月から、Accelerateプランはs$399/月からご利用いただけます。¹

AspireはCPFおよび給与支払いに対応していますか?

はい。AspireはPayNow経由で給与・CPF・IRAS税金支払いに直接対応しています。⁵ AirwallexはCPFおよびシンガポールの税金支払いには現在対応していません。¹ 現地給与管理が必須要件であれば、これは重要な判断材料になります。

AspireとAirwallexの海外送金の仕組みはどのように異なりますか?

どちらのプラットフォームも海外送金に対応していますが、インフラが異なります。Airwallexは自社のグローバル決済ネットワークを通じて120か国以上への無料送金を提供し、送金の93%は数時間以内または当日中に着金します。¹ AspireはSGD口座からの海外送金をパートナーのWise経由で処理し、手数料は通貨によって異なります。

AspireとAirwallexで複数通貨の保有・利用はできますか?

Airwallexは20以上の通貨でマルチカレンシー口座を提供し、現地銀行口座情報を通じて換算なしに各通貨で受取・保有・支払いが可能です。Aspireの現地通貨口座はSGD・USD・EUR・GBPの4通貨です。Airwallexは20以上の通貨で同一通貨決済にも対応しており、例えばUSDで受け取り、SGDに換算せずにUSD建て経費を直接支払うことができます。

AspireとAirwallexは会計ソフトと連携できますか?

はい、どちらのプラットフォームも主要な会計ソフトと連携可能です。AspireはXero・QuickBooks・NetSuite・Deskera・SAPと連携しています。⁴ AirwallexはXeroとQuickBooksを全プランで、NetSuiteをAccelerateプランで追加提供しています。¹

出典:

  1. /en-sg/pricing

  2. mas.gov.sg/regulation/payments/entities-that-have-notified-mas-pursuant-to-the-ps-esp-r

  3. help.aspireapp.com/sg/en/articles/11631357-guide-to-sending-international-transfers-from-aspire-sgd-account

  4. aspireapp.com/pricing

  5. aspireapp.com/global-payments

  6. aspireapp.com/contact-us

  7. /en-sg/blog/comparison-aspire-vs-airwallex

本記事はAirwallexによる法的・税務・専門的アドバイスを構成するものではなく、専門家への相談の代替となるものでもありません。また、内容の正確性・完全性・最新性について明示または黙示の表明・保証・保証を行いません。更新のご要望は [[email protected]] までご連絡ください。Airwallex (Singapore) Pte. Ltd.(法人番号:201626561Z)はMAS(シンガポール金融管理局)より主要決済機関として認可を受けています。

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Shermaine Tan
Manager, Growth Marketing

Shermaine spearheads the development and execution of content strategy for businesses in Singapore and the SEA region at Airwallex. Leveraging her extensive experience in eCommerce, digital payment solutions, business banking, and the cross-border industry, she provides invaluable insights that guide businesses through the complexities of global commerce. Specialising in crafting relevant and engaging content that resonates with business owners, her work is designed to drive growth and innovation within the fintech and business economy space.

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